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C81同人ゲー感想 その1

というわけで、前回宣言したとおり、冬コミ新作の同人ゲーム10作の感想です。追記からどうぞ。

……ふと見返してみると、割と批判が多くなってる気がががが。あまりそういうつもりはなかったのですが、うむむ。

というわけで割と厳しい感想も混じってますが、ご寛容な方は改めまして、どうぞ。

(なんかろくでもない更新になっちゃったなあ……)




少年オロカと不思議の森 (Circletempo)
なにはともあれ、気になる方は体験版をやってみましょう。……きっと、本編をやってみても、あなたが抱くのは同じ感想になると思います。
「映画のようなビジュアルノベル」を作ろうとし、実際に作った作品。映画の劇伴のような音楽、カメラワークを意識した画面演出、鮮やかにも陰りのあるグラフィック……などなどは、商業を相手取っても充分に「すごい」と言わせるだけの実力であると思います。
が、それが自分にとっての「良い作品」になるうるのかというと素直には頷けないのが正直なところ。メディアの違いを(ryというわけではありませんが、映画に近づけようと思えばもっとできるでしょうし、しかしそれならビジュアルノベルにする意味がそもそもあるのか、そも映画っぽくする必要が……など余計なことが頭をグルグルと。
とはいえ、『MYTH』と比較して考えてみると、(構成上半ば自ら「つまらない」と認めてしまっていた)日常部分を強化し、素直に楽しいものを作ったという点では進化を遂げていると言えましょう。

君に捧げるモノトニア (KUMYS)
プレイヤーの目線となる主人公にはドラマがほとんどなく、しかしかといってほかのキャラに重点が置かれてたかというと、うーん。設定の消化が先立ってたような印象、といえばそうなのかもしれません。こういう設定ありきの作品だからこそ、その上に載せられたキャラクターの内面を描き出してほしいところではあります。色んなモノを失った彼らの方にもっとスポットが当たってくれれば、個人的には嬉しかったかも。
あと思うのは、主人公があっさりと状況を受け入れすぎてはないかなあということ。たとえば「お前は生きてちゃいけないから今すぐ死ね」などと言われて、「そうなんだ、生きてちゃだめなんだ」とすぐに納得できるものなのかと。

カガミハラ/ジャスティス ―子供と○○と○○の話― (フラガリア)
先に欠点をあげつらいます。
①三人称にも関わらず地の文にキャラの口調が自然に乗るなど文章が一人称的すぎて大層読みづらいです。それでいて都合の良すぎる視点移動や時間移動が繰り返されるので酔います。三人称であることが生かされていた部分があったようには思えないし、はじめから太陽視点の一人称にすべき。せめて太陽視点一人称+三人称でやってほしい。
②作中の事実関係や、「だれが何を知っているか」という情報について整理されていない部分が多すぎます。思いつくのだけで「冒頭で遥が学校に行くシーンは一体どういう位置づけなのか、遥の内面描写は全部ウソなのか。また同じく冒頭の太陽のチャリ登校の超人描写は……」「太陽が初めて記事を書いたとき、まだ話題として出てないはずのブルーの正体について唐突に言及しているのはなぜか」「遥の関西弁が常葉にバレてないという設定はどこへ?」「なぜ自作自演でないのが残党側だと即座に判明しているのか」……。テキストの問題もあって集中して読めていたとは言えないので読み違えもあるかもしれませんが、それでもこれだけ気になってしまうほど混乱させているのは少々いただけない。
③そして人称の話にも通じるのだけど、しばしば神視点から真相が語られてしまうのが味気ない。隠された謎を追っていくのがこのストーリーの肝なのに、あっさりネタバレされてしまうシーンが結構あって、これでは盛り上がるところも盛り上がれない。
④割と冷静な雰囲気だったので、上記のような、バカゲーなら気にならないこともあるようなことが気になってしまう。茶番をやり通すなら茶番と思わせない作り方を、そうでなければほころびをなくす努力を。
……と、こきおろしてしまいましたが、それでも後半から明らかになっていく物語の暗部は刺激的で面白い。色々語ろうとするとネタバレになるので言えないんですけど面白いんです。委員長の最初の揺さぶりなんかリアルに「なん…だと…」って感じでしたもん。その分欠点が惜しい。
どうやら続編があるようなので期待してます。そして可能なら今回のをリファインとかもしてくれたりとか……。

ぼんボンッ!! (non color)
『わーすと☆コンタクト』のノリがあれすぎてマトモに感じてしまいましたが、よく考えたら全くもってマトモなことのないノリノリはとテキスト。そうそう、non colorといえばこんな感じのローテンションハイスピード漫才テキストでした。
ものすごい端的に言ってしまうと『びんビンッ!!』から鬱成分を引いてヤンデレやっかいヒロイン成分を足した感じです。最後の最後まで余計なことを考えずに素直にヒロインとの掛け合いを楽しめる一作。

DEAD END JUNCTION #2 (773)
ウエスタン冒険マンガ風ノベルの第二作。今回は大統領府のある街を中心に、歴史と街の暗部や作品世界の新しい一面に触れる展開で、ウエスタンに留まらない作品の広がりが見えてきました。西部劇というよりは冒険譚であることが明確になったのではないかと思います
今回ついに「デッドエンドジャンクション」の意味が明かされ、さあ次回次々回はどうなっていくんだ!?と膨らむ期待。
強いて不満点を述べると、マンガ風という特殊な演出なおかげで変わったエラーが結構出てくることでしょうか。前回は進行不能バグ、今回は立ち絵が消えない、などなど……。

見習いメイドの贈りもの (inspire)
どういうつもりでプレイすればいい作品だったのか分かりませんでした。批評空間にも書きましたが、「シナリオが良いというにはご都合主義にすぎるし、けれどキャラが良いというにはあざとさが足りない。 コメディと呼ぶには淡々としすぎてるし、かといって真面目な作風と言うわけでもなく。日常を楽しむにはキャラの人間性が悪すぎ、しかし彼らをクズと呼ぶには少々まともすぎる」。
まず主人公がさほど落ちぶれてないですよね。もっとクズにしようと思えば出来たはずです。「本当はいいヤツ」という部分を残したかったのでしょうか、しかしそう思うにはちょっと人間的にどうなんだろう、とも思います。なんだろう、「嫌な部分が目立つ凡人」でしかないといえばいいのか。リアルと言ったらそうなのかもしれませんが、リアリティがあるというにはその後の展開があまりに白々しいです。そんなノリでひょんなことから夢を思いだした男が云々とか言われてもうん、そうかあよかったなあとしか言ってあげられなくてですね……。うーん、自分の意地が悪いだけなのかなあ。
上記から分かるように前半部でもうくじけたクチなのですが、評判を探すと前半ではなく後半が問題であると……自分にはここの作品は合わないのかもしれない。いや、確かに後半、市長が出てきたのはCtrl押したろかと思ったくらい不快だったですけど。

星の傷痕 (Perpetual DayDream)
ごめんなさい、正直ほぼ何も印象に残らなかった。ヒロインからなんか事情が語られて、こっからさらにひと波乱――と思ったところで話が終わってしまい拍子抜け。ひょっとしたらまだコンプしてないのかな……でもEDロール流れたしなあ……。もしかしたらプレイしおわってないのかもしれないのでそのときはゴメンナサイ、ちゃんとやり直してみます。
自発的にやり直す気が起きないのは、エロゲ然としすぎた日常が自分にはだいぶ辛かったからというのがありまして、少なくともその部分では自分には合わない作品ではありました。

さとりとやまぼうし (Cosmillica)
まず気になったのは、内容に対する尺の短さ。大体2時間くらいで終わったのですが、映画で同じ脚本をやればちょうどいいかなあという感じ。しかし映像や演技で間がとれる映画と、ボイスレスで演出にもさほど凝っていないビジュアルノベルでは没入感も時間感覚も違うわけで、ビジュアルノベルでやろうとすればもっと一つ一つのシーンを丁寧に扱わないとダメじゃないかと思います。1クリックで状況が全部説明されてしまうこの文章では行間を読むという真似もできない。
少しこれに関連するのですが、この話が老爺による語りであるという事実をもっと生かしてくれたらよかった。ト書き的な三人称ではちょっと味気なくて、もっと語りらしい主観的表現があれば……。前作はやたらと「語り手」的存在の主観が入ったような表現が気になったのですが、今回はそれを排したのが裏目に出た感があります。
それで内容についてですが、ある言い方では「差別」、ある言い方では「なにかを好きになることの自由」という、前作とも繋がるテーマです。……なのですが、個人的にはあの終わり方では納得できかねるかなあと思います。最後の文章で言っていることが、話自体の結末によって否定されてるのではないかと。だって「二人だけの世界へ!」ってさ。
そもそもが、僕や僕の同世代に人間にとって部落差別というものは全く実感のない存在であります(もちろん教養としては知っていますが)。その実感のなさを是正したいのであればこんなフィクションめいた話にせずもっと鋭くかつデフォルメの利いたアナロジーを作り出す必要があると思いますし、そうでなく差別の一つの例として用いただけというなら、実感も親しみもない例をひっぱってくることの意味をあまり感じません(この話を通して実感を得られたわけでもないですし……)。その辺りは、前作の爆音(ヤマト人とレムリア人の対立構造)の方は結構上手くやってたんじゃないかと思いますが。
かといって、こういった社会問題に対する見解の深化があったようには少なくとも思えません。なぜなら、差別する側の内情やその根深さが描かれておらず、対立や構造的問題などではなく単なる加害被害の関係としか描かれていないのですから。たとえば似た作風の作品のラスピュリなんかも倫理機構が単なる悪者としか描かれておらず、「安易な希望より残酷な絶望を描かさるを得ない」というより、安易な絶望が描かれていたような印象すらあったり……。

ボクの唄 (silvervine)
前作とは(多分)うってかわってえらい哲学というか倫理というかな話に……ですが、これは、どうなんだろう。
たとえば「赤ん坊は苦痛を感じているのか?」とかいう議論がありましたが、その議論をするにはこの「幽霊」とか「魂」とかがどういう実体なのか(身体性がどうとか、意思がどこにあるのかとか。記憶については若干の言及がありましたが)、この作品世界における世界観が必須になるわけで、そうでもなければクオリアというものがどういうものなのかという話になるわけで……しかしこの話は多分そういうことを言いたいわけじゃないと思うわけで……(まあそれ以上にこのエピソードの瑠偉の話は論点のすりかえばかりでなんだかなあと思うのですが)。
そのほか、生と死に関する価値観の対立が描かれたりするのですが、それぞれがどういう論理によって……あるいはそこまでかっちりしなくともどんな背景から生じた感情によって、その主張をかざしているのかが見えなくて、なんというか、白々しさというかそういった類のものを感じざるを得ませんでした。固定観念だけで話をしてないかしら?
展開そのものもうーん……グラフィックは同人ゲーでも指折りなくらい好きなんですが。

Fireworks (ろりちせ)
キレイなお話です。誠実にお互いに思いあう素朴な二人の純愛ストーリー。さっぱりあまあまで胸やけしないいい按配のラブい二人でした。特に不満点はないのですが、きれいすぎて意外性ゼロなストーリーでなにもここまでありがちにしなくてもなあと思いつつ。まあ、あまりひねられてもらしくないのでそれで良いといえば良いのですけれども。実は僕の大の苦手とする設定が出てくるわけですが、そこら辺があざとくなかったのはよかったです。そう、あざとくないんです、ほんとさっぱり。
一つあえて言うなら、以心伝心のエピソードがしつこすぎますかね。ああいうのは2・3回くらいあれば充分。
これも体験版の雰囲気=完成版の雰囲気といえるので、気になる方は体験版を。



いまのところ、個人的には『DEJ』と『カガミハラ/ジャスティス』がお気に入りですね。
しかしまだまだ作品は残ってるのよ……。

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エロゲ製品版 | 【2012-01-17(Tue) 04:16:25】 | Comments(-) | [編集]

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